Wranglerにはどのくらいのキャンプギアが積み込めるのでしょうか
- 車中泊に向かない
- 室内は思ったより狭い
- 荷物が載らない
など言われていますが実際のところどうなのでしょうか。
Wrangler Unlimitedサハラに乗り一年半、通勤で毎日50km走りかつキャンプでヘビーに愛用している私から見た感想をお伝えしていきたいと思います。2023年1月の時点における走行距離は43000kmです。
JEEP Wrangler特徴
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4870×1895×1840mm
ホイールベース:3010mm
車重:1980kg
駆動方式:4WD
エンジン:3.6リッターV6 DOHC 24バルブ
トランスミッション:8段AT
最高出力:284ps(209kW)/6400rpm
最大トルク:347Nm(35.4kgm)
JEEP WRANGLER JL UMLIMITED 各積載可能な場所について
リア荷室の積載量
荷室の広さは後部座席を倒した場合で容量は2000ℓとなります。ミニバンに比べると確かに狭いですが、ラングラーはその構造上各スペースに隙間が多く、そのため個人的な感想としては十分な積載量はある。という結論です。
ただしキャンプギアの多くなる冬で、かつ家族が4人以上になってきますとかなり積載はきついものがあるのではないかと思います。
私は家族3人で、かつそこまでキャンプギアはサイトに展開しないスタイルですのでラングラーでも十分な積載量だと感じています。上の動画を参考にしていただけたらと思います。
このように2泊3日のキャンプ家族3人でもまだリアの積載容量には余裕があります。
ルーフにストレージボックス2つと、車の両サイドにあるロトパックスをつけてはいますが、ルーフと両サイドは予備のものがほとんどですので、ルーフと車体サイドのストレージがないラングラー純正での積載量でも2泊3日のキャンプシーンで問題なく運用ができると思っています。
ただし注意点がありまして、テント自体はもう大きくても仕方ないと思うのですが、各ギアを軽量化する必要はあるかもしれません。
特に大型のテーブルや、チェア、そして意外と嵩張るマットや寝袋類はできる限り小型、軽量化することをオススメします。
サイドのストレージはROTOPAX BLACK STRAGE


具体的なラングラーの積載場所について
リアの荷室の下部のスペースの活用
リアの荷室のパネルの下には小物を入れることのできるスペースがあります。
ラングラー購入時この中には車検証が積まれていました。車検証は助手席のダッシュボードには入らないため、この場所に収納されていたのだと思います。
リア荷室下部の収納スペースはキャンプなどに行くとわかりますが、荷室自体に物を置くと、パネル?を開かないと物が取り出せなくなります。
そのためここに収納する物は、めったに取り出す必要はないが、緊急時やまれに必要になるときに必要な、一番使用頻度が低いものだと思っています。
ちなみに私はこの中にROAMケースを固定するベルトの予備、車検証、車載工具などを収納しています。
リア荷室の窓とフレームの隙間
動画を見ていただくとわかるのですが、ラングラーはルーフをはずすことができるため、ルーフを取り外した際に残るフレームが車内を覆っている構造となっています。
フレームがあるため積載のスペースが制限されてはいますが、その隙間を活用するとうまい具合にキャンプ道具を隙間に立てかけられ、収納をすることができます。
私は動画に載せている通り、後部のバーと窓ガラスの隙間にポップアップテント、ソーラーパネル、テーブル、折り畳みのできるゴミ箱、傘、レインコートを収納しています。
XGCargo(ストレージボックス)の存在
XGCargoはアメリカのブランドですが、ラングラーのリアのバーに取りつけることのできるストレージボックスです。
形状は三角形の箱となっており、形状は独特ですが中と外部のモリ―システムに様々なものを収納もしく取り付けすることができるようになっています。
動画でも伝えていますが、左側にキャンプ類の消耗品、着火剤や、ランタンの芯、パラフィンオイルなどを収納し、右側には車の工具やメンテナンス道具を収納しています。このストレージの外側にカラビナをつけてそちらにランタンや、クマ避けスプレーなんかも装着しております。

シート下隙間
ラングラーは後部座席、運転席、助手席のシートの下に少し空間があるため、この場所にさらに荷物を収納することができます。
予備の靴、汚れても問題ないもの、すぐに取り出したいものなどはこちらに収納することをおすすめします。
私はこの場所に予備の靴(キャンプで汚れたときの替えと、仕事でスーツを急遽着ることになったときのシューズ)を収納しています。
また後部座席にはおむつ類、あとは災害時、キャンプ時に使用できるように水のペットボトルを5本ほど収納しています。
荷室を分けることで積載量大幅アップ
荷室の積載スペースが増えるわけではありませんが、荷室を棚によって仕切ることによって、積載効率が格段にあがり、結果的に収納量を増やすことができると思います。
棚がない場合、キャンプギアなど下から順番に積み上げる形となりますが、その場合どうしてもギアの大きさや形の違いなどにより無駄なスペースが生まれます。また、取り出す際は上から取り出さなければいけなくなるため、よほどうまく積載しない限り、一度ほとんどの荷物を車外に出す必要がでてきます。
荷室を棚によってわけることによって、ギアの大きさ、形により積載する場所を変えることができるため結果的に棚がない状態より多くのギアを積載することができるようになります。また、上下に分けることで、積載したものを取り出しやすくすることができるため、キャンプでの積載に関する作業効率が飛躍的に向上します。
キャンプだけではなく日常使いでにおいても、荷室を棚によって空間を分けるメリットは非常に大きいと思います。
ラングラーの棚は自作している方もいらっしゃいますし、本当にさまざまな種類の商品が販売されています。高さを変えられるもの、バーに直接ボルトオンするもの、すぐに取り外しできるものなどありますので自分の用途にあったものを購入してみてはいかがでしょうか。


※2022年後半、ラックを変更した為、ベクターオフロードの棚がつけられず、現在はリアカーゴ内はXGカーゴのみの運用になりました。
車内に関しては以上ですが、ラングラーはカスタムパーツが本当に豊富ですので、ストレージの容量を増やせるカスタムも十分な種類存在しています。
リアバンパーを変更してキャリアをつけることやリアスペアタイヤの場所にラックをつけることなども可能となっておりいろいろなカスタムで積載量を増やすことができるようになっています。
ルーフ上の収納

ルーフラックを取り付けることでキャンプ道具などの荷物の車載量が格段に増えます。
例えばラックを取りつけラックの上に小さいコンテナを3つ横に並べている方も多く拝見します。
私はROAMadventureの95リットルのストレージボックスを2本積載しているため、合計で190Lのキャンプ積載容量を増やしています。よって、車内にキャンプギアのコンテナボックスを積載する必要がなくなりました。ROAMとまったく同じ形状のボックスがAVAというメーカーから販売されていますので、そちらも利用してもよいかと思います。

まとめ
このようにラングラー自体は積載量はミニバンなどそういった車と比較すると積載量は少ないとは思いますが、各場所に積載スペースが意外と多くありますし、何よりカスタムによっては積載量を倍増することができますのでそういった意味ではどうにでも対応できる車かと思います。
仮にノーマルの状態でも十分な積載量を確保することができますので、乗って楽しい、積んで楽しい、カスタムして楽しい子の車はキャンプにもうってつけなのではないでしょうか。
キャンプの積載だけでいいますと、たくさんの大型ギアは厳しいかもしれませんが、カスタムをするか、ギアを小型化することで大人数でキャンプ場に連泊する仕様も可能かと思われます。※家族4人想定の場合です。
ソロもしくはデュオキャンプの場合は後部座席を倒すことで十分な積載量を確保することができます。その場合はギアを軽量、コンパクト化することなく思い思いの好きなギアを積載してキャンプをすることができます。
積載量も十分なだけでなく、4WDクロカンの能力を活かし、どんなキャンプ地さえも到達できるこの車、最高です。