施設情報

概要
八ヶ岳の麓、標高1300mの高原に位置するオートキャンプ場です。キャンプ場全体には芝(野芝)が広がり、自然のありのままの姿を満喫することができるキャンプ場となっています。広さはなんと40万m2、東京ドーム約8個分の広さの中をフリーサイトとして利用することができます。お風呂やシャワー設備もありますが、こちらの設備に関しては現在(2022年10月時点)営業を中止しているそうです。キャンプ場には展望台、サッカーグラウンドなどの施設も併設しています。
住所:長野県南佐久郡川上村樋澤村1417
高速出口の長坂ICからキャンプ場までは約20kmでおよ30分ほどかかります

利用可能期間 :通年
キャンプ場の気温目安
標高が1300mということもあり、平野部と比較しかなり各月の平均気温はかなり低いです。10月の時点で最低気温が一桁になります。服装と装備には余裕を持ってキャンプ場を利用する必要があります。
月 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
4月 | 6.1 | 11.5 | 0.8 | 86.0 |
5月 | 12.8 | 18.2 | 7.8 | 55.0 |
6月 | 13.9 | 19.1 | 9.3 | 52.5 |
7月 | 21.7 | 27.6 | 19.1 | 156.0 |
8月 | 19.7 | 24.2 | 16.4 | 178.5 |
9月 | 14.7 | 20.3 | 10.5 | 61.0 |
10月 | 9.6 | 14.4 | 6.2 | 381.0 |
11月 | 4.1 | 9.5 | -0.9 | 10.0 |
12月 | -2.3 | 2.8 | -7.1 | 9.0 |
1月 | -4.3 | 0.4 | -8.7 | 25.0 |
2月 | -4.4 | 0.5 | -9.3 | 4.5 |
3月 | 3.5 | 9.3 | -1.9 | 112.5 |
計 | ― | ― | ― | 1,131 |
平均 | 7.9 | 13.1 | -3.5 | 94.2 |

料金:※2022年10月時点
◯宿泊:車1台(4名まで):6600円 ※5名から1名追加ごとに500円追加
バイク :3000円
※それぞれ車両1台ごとに一泊料金分が追加されます
◯デイキャンプ :3000円(4名まで) ※5名から1名追加ごとに250円
チェックインとチェックアウト時間について
◯チェックイン:9:00
◯チェクアウト:15:00 (2022年10月時点 通常よりアウト時間が遅くなっています)
アーリーレイトについて
ホームページ場記載なし このキャンプ場では営業時間が長く必要ないかと思います
予約について
ホームページより予約フォームへ入力
サイト情報
●40万m2のサイト内全てがフリーサイト
一部常連しか設営できない場所があるとかないとか
傾斜多め、傾斜きつめ部分多め 舗装路なし 凸凹道あり 土部分あり


40万m2という面積はつまり0.4㎢、敷地の端から端までおおよそ630mの距離の計算となります。
ただしこの面積はグラウンドなどの総合した面積と思われますので、キャンプ場自体はもう少し狭いのではないのでしょうか。
キャンプサイトの最長距離にしても600m以上はあるかと思いますので成人男性の歩行速度平均で600mが徒歩約8分、実際は傾斜や障害物もありますので、キャンプサイトの端から端を歩くと10分以上かかるかもしれません。
キャンプ場中央付近に赤いコンテナトイレがありますのが、やはり設営場所によっては徒歩で5分以上の距離を歩く必要がでてきます。
その他
ゴミ料金 ゴミは基本持ち帰りとなります。回収の場合は有料です
生ごみ220円、30ℓ330円、45ℓ440円、770ℓ550円
スタック救出料金1000円(9:00~17:00)
ポータブル電源や高圧洗浄機の貸出あり
ペットOK

総評
高企画なキャンプ、つまり設備などが充実していて過ごしやすいキャンプ場といったわけではありませんが、純粋なキャンプ場(自然に近いという意味)としては現状私が10年間キャンプをした中では過去一番素敵なキャンプ場だと思いました。リピ確定です。舗装路なし、区画なし、素晴らしい状態の野芝と林、そして澄んだ空気の中でキャンプを楽しむことができます。半野営といってもよいくらいの雰囲気です。
良いところ
自然のままの美しい姿のキャンプ場
綺麗に整った野芝、美しくそびえ立つ木々、なだらかな斜面と舗装していない道。朝と夕方には木々の間から光が差し込み、流れる空気は澄みきっています。
そこには人工的な道や、建物はほとんどなく必要最低限の炊事場とトイレがあるのみです。これらの素晴らしい空間が東京ドーム約8個分の40万平方メートルという広さに広がっています。雰囲気を写真と動画でぜひ確認していただき参考にしていただきたいと思います。高企画、つまり便利さを求めない方には本当におすすめなキャンプ場です。
利用時間(滞在可能時間)が長い
全面フリーサイトですので利用可能時間は長くなっています。受付は9時から行っているため9:00から現状であれば15:00の30時間の滞在が可能です。以前は夏季と冬季でチェックアウト時間が異なっていましたが、現在シャワーなどの設備中止に伴いチェックアウト時間が15:00となっています。
リーズナブル
利用料金は6600円とそこそこお安い値段となっています。以前は5500円だったようですが、2022年10月1日より料金が変更になっています。もっと安いフリーサイトのキャンプ場もありますが利用時間の長さを考えると妥当かと思います。
1台4人まで通常料金という1名あたりの金額が4名までは変わらない部分も良い部分だと思います。グループで1台で利用している場合にキャンセルが出て人数が変更になった場合でも金額が変わらず連絡が不要ということになります。
ウォシュレットと炊事場のお湯
過去の他の方のブログではお湯が出ないと記載がありましたが、私が利用した2022年10月ではお湯がでました。あるブログではこの五光牧場にお湯が出たいうことを『令和最大のニュース』として取り扱っていたので、たしかにこのキャンプ場は冬季も営業しているので、常連キャンパーさんはそれはそれは嬉しいことだったのだと思います。お湯が出る偉大さはキャンパーであればあれしもが共感できることだと思います。
正直このキャンプ場は設営されている施設は綺麗な雰囲気がなく、受付付近のトイレも仮説トイレの様子でしたので期待していなかったのですが、赤いコンテナの中のトイレにはウォシュレット完備され、さらに温水便座でした。これは冬季にはかなりありがたいことだと思います。自然の中でキャンプがしたい野営に近いとか言ってる筆者ですが、結局温水便座と、お湯は正直ありがたいです

様々な雰囲気の場所に設営ができる
40万平方メートルもあるキャンプ場で、自然をそのまま切り取ったような場所ですので、池の側、林の奥、ひらけた芝生、傾斜のきつい場所、緩い場所、さまざまなポイントがあります。どこの場所に設営しようかと広大な敷地を歩いて探すこと自体もこのキャンプ場の醍醐味だと思います。
グループキャンプの利用に向いている
予約者同士の人数制限や、予約者同士の合流に制限がないため、かなり大人数でのグループキャンプも可能となっております。フリーサイトで広大な敷地ですので、大人数でかなり広範囲に設営することが可能となっています。
グルキャンにおすすめな他のキャンプ場に関しては過去記事を参照していただけると幸いです。
ペット利用も可能
ペット利用が可能でさらにはフリーサイトというキャンプ場はめずらしいのではないでしょうか。
残念なポイント
車によってはキャンプ場内を走ることが難しい
このキャンプ場には舗装路がありません。受付までの道、受付したからサイトまでの道、サイト全体すべて未舗装です。さらには傾斜が激しく、所々には窪みもあり、芝のない土の部分も多いです。

車高の低い車は車体下まわりを擦る
セダンタイプも何台も通りましたが、かなりの数の車が腹を擦る、もしくはフェンダーにタイヤが当たる音を立てながら移動していました。これに関しては気になる方は最初に受付で車をとめたら徒歩で設営場所とそこまでのルートを確認する必要があるかと思います。

スタックの可能性
傾斜がきつい場所、土の場所があるため通る場所によってはスタックする可能性があります(雨天時雨天後、積雪時は特に)。可能であれば4WDの車の方がキャンプ場を縦横無尽に走ることができ、様々なお気に入りの場所に設営できるのでおすすめです。ちなみに私がキャンプしていた時もミニバンタイプの車がスタックしていました。
ちなみにスタックした場合は有料ですが、スタックからの救出をしてくださいます。(夜間は不可)。ですので万が一スタックし車が身動きできなくなったとしても安心です。※車体のどこかしらに傷はついてしまうかもしれません。

絶望的にトイレが少ない

このキャンプ場で絶対に避けたいことは、お腹を壊すことです。何しろキャンプ場の面積に対するトイレの数が絶望的なんです。
なんと40万m2の広大な敷地の中にあるトイレはわずか2ヶ所。風呂場付近とマップ場中上部の赤いコンテナ内の2ヶ所のみ(受付付近の仮設を含めると3ヶ所)となっています。
過去には1ヶ所の時もあったようで2ヶ所目ができてからこのキャンプ場の利用者が大変便利になったと話していたそうです。
設営場所がトイレから遠い場合、トイレに行くだけで5分、10分かけて歩く必要がでてきてしまいます。さらに男子トイレの中しか私はわかりませんが、赤いコンテナのトイレに関しては小便器が2つ?大便器が2つしかないので、土日など繁忙期は利用者が少し並んでしまいます。
ちなみに日曜日の朝、みなさん朝食を食べた後大をしたくなるともので、6人ほど大便器待ちで並んでました。
繰り返しますが、繁忙期、土日祝日の利用時は特に生物、食あたりしやすいものは避け、お腹を壊さないことが重要です。


トイレ近くはすぐに場所がとられてしまうので、女性や子供さんがいるキャンパーさんはなるべく早くチェックインしトイレ近くに設営をする必要があります。
グルキャン利用者の騒音
広大な敷地、そしてフリーサイト、予約人数制限なしというキャンプ場です。大人数が集まるグループキャンプとしても非常に使いやすいキャンプ場だと言えます。
私が利用したのも土日でしたが、10人以上のグループでワイワイしていたグループを何組も見ました。※ちなみに私もJEEPCAMPのイベント利用でした。
よって、ソロや家族、カップルだけで楽しみたい方はこうしたグループキャンパーがすぐ近くに設営をしワイワイする可能性もありますので、そういったリスクはあるかもしれません。
他の方のブログにはこのキャンプ場の利用者はマナーがよいことで有名と書いてありましたが、今回利用した際も夜間はとても静かに快適に過ごすことができました。今後もマナーのよいキャンパーさんたちで楽しんでいければよいなと思います。
常連さんに聞いた話では、ある日はイベントをやっていて音楽を夜遅くまでかけていたことがあるということを聞いたので、そういった場面もたまにあるのだとは思います。
おそらく夜間は見回りなどはないので、そういった場合には管理側に連絡する必要も出てくるかもしれません。

敷地のほとんどは傾斜がある
キャンプ場の敷地は元牧場の広大な敷地のままとなっており、ほとんどの場所には傾斜があります。
むしろ平ら場所を探す方が難しい状態です。その貴重な平な部分についてはすぐに場所が埋まってしまいます。早めにチェックインをして場所をとる必要がでてきます。傾斜をうまく利用したレイアウト(就寝時は枕側頭側が高くなるようにするなど)も重要かと思います。
まとめ

トイレの数と距離、未舗装路、傾斜のあるという点を許容できるかどうかがこのキャンプ場を利用する上でのハードルになるかと思います。トイレに関しては設営場所の工夫で対応し、見舗装路、傾斜に関しては自分の車両に合わせた設営場所を検討することで十分このキャンプ場を楽しむことができると思います。
自然の中でのキャンプを味合うということに関しては本当に最高の条件が揃っているキャンプ場と言えます。