
最近流行りつつある?流行っている!?キャンプスタイルがオーバーランドスタイル!そのスタイルで広まっているのが車のルーフの上に常設するルーフテントですが、そのルーフテントに変わって流行るかもしれないのがこのテントです。
その名も『スワッグテント』と言います。
スワッグテント自体が日本でその名前が聞かれるようになってから数年が経過しているとは思いますが、まだまだその認知度は低いので紹介していきたいと思います。個人的に大好きなテントの種類です。
ちなみにスワッグテントのほとんどのブランドがやはりオーストラアリア発祥となっています。オーストラリアでは陸路を旅するオーバーランドスタイルが古くから愛されているようで、こうしたテントもポピュラーなテントとなっています。
スワッグテントってそもそも何!?
スワッグテントを知らない人はぱっと見ソロ用テントもしくはシェルターテント??と思われるかもしれません。
一般的なテントとの違いとしては①生地が防水性に優れたキャンバス生地である、②テント自体にセットとして初めから厚手のマットが入っている(必ずしもではない?)、③ボトム部が防水性能の高いPVCなどでできているということだと思います。
要するに、これ一つで完成された防水性能の高いテント(シェルター)となっています。このテントを買えば、グランドシートもマットも別で買わなくて済むことになります。
スワッグテントのイメージとしては、ルーフテントの移動型小型版といいますか、マット付きの防水性能の高い小型テントとも呼べるのではないでしょうか。
車のルーフ上に防水性の収納袋に入れたスワッグテントを固定しそのまま移動し、キャンプ地で広げ簡単に設営、キャンプが終わったら無造作に収納袋に収納し、再び次のキャンプ地に移動する。
そういったワイルドなスタイルの似合うテントであり、そういったスタイルのキャンプ?冒険?が好きな人にはうってつけのテントだと思います。
スワッグテントのメリット
寝心地
下のスワッグテントの製品情報を見ていただければわかりますが、どのスワッグテントも高密度のフォームマットレスを用いています。しかも50mmから75mmとかなり分厚いマットレスがすでにボトムに敷かれています。このマットレスがスワッグテントの特徴といっても過言ではありません。この分厚いマットレスによって快適な睡眠時間を得ることができます。
風雨が気になるのであれば、車のサイドオーニングの下に設置することでさらに快適な空間を作り上げることが可能です。
頑丈
シンプルな数本のポールと、分厚く頑丈なキャンバス生地によって風雨の強い過酷な環境にも耐えうる構造になっています。
設営が簡単
生地を広げてポールを数本さして固定するだけのシンプル構造です。最近の日本のテントでも同じような構造ですが、PVCのボトムがあるのと、マットレスが入ってるという部分が他のテントよりも設営の手間が少なく簡単である理由だと思います。キャンプ地に到着したらサッと設営し、その場所の環境を楽しむ。そんなスタイルには抜群のテントだと思います。
スワッグテントのデメリット
重い
これも下記の製品情報を見ていただけるとわかると思いますが、スワッグテント、はっきり言って重いです。10kgまたはそれ以上あることが多いです。これはスワッグテントの生地が分厚いこと、ボトム部がPVCであること、そしてマットレスが備わっているためです。重い分頑丈ですし、防水性も高いです。
収納サイズが大きい
マットレスも一緒にすべて収納し、なおかつ生地も分厚いので、収納したときのサイズがものすごく大きいです。同じくらいの日本のテントに比べた時の製品寸法はかなり異なる大きさになるかと思います。
収納自体は畳んでくるくる織り込んでいくことが多いので、そこは欧米形式、ワイルドに収納していきます。
高い
どれもこれも海外で製造販売されていますので、値段は日本の同様サイズのテントに比べてやや高めとなっています。送料が別の表記のものもありますので、値段には注意が必要です。ただ、最近の日本で導入されているテントは高額なものが増えていますので、そこまで高いと感じることもないのかもしれません。
マットレスが蒸れる
マットレスは備え付きですので、どうしても就寝後のマットレスの下部は蒸れやすくなっています。匂いと雑菌防止のため使用後は十分乾燥させてから収納することが望まれます。
日本で購入できるスワッグテント4選
日本でスワッグテントを購入するためにネット検索で表示され、購入しやすいものを選んでみました。下記の情報をもとに興味のある方は購入し冒険に出てみてはいかがでしょうか。
個人的なおすすめは『DARCHE』ブランドの商品です。ラインナップが豊富ですし、物の品質もかなり高いです。そして日本での代理店とのやりとりもスムーズにできる点が良いと思います。
製品情報の記事の単位である『gsm』について
GSM(ジーエスエム=gms=Gram per Square Meter=グラム パー スクエア メーター) は平米目付(へいべいめつけ)と訳され、1平方メーターあたりの生地のグラム数のことを言います。GSMの数値が大きいほど生地が厚いということになります
1.DARCHE(ダーチ)

オーバーランド発祥の地、オーストラリアで生まれたブランドです。270°展開のオーニングをはじめルーフトップテント、テント、チェアなどの販売を行なっています。日本でもオーバーランドスタイルが浸透してきており、ダーチのオーニングをキャンプ場でよく見かけるようになってきています。インスタグラムでもDARCHE JAPANさんの投稿にて様々な製品を見ることができます。→インスタグラムはこちら
DIRTY DEE
ダーチからはさまざまなスワッグテントのラインナップがありますが、今回記事で紹介するのは『DIRTY DEE』というモデルです。サイズは3種類が販売されていますが、横の寸法に違いがあります。
設営の様子はYoutubeからどうぞ→Darche outdoor Gear
製品情報
サイズ:900:2150mm(L)x900mm(W)x850mm ワイドサイズが900mmと1100mm、1400mmの3タイプがあります
重さ:13.2kg
生地:420gsm / 12oz リップストップポリコットンキャンバス
ボトム生地:PVC
マットレス:70mm高密度フォームマットレス
その他:梱包時の寸法:115(L)×40(W)×40(H)cm※1100の場合
ベンチレーション6ヶ所、テント内内ポケット2ヶ所

2.ARB(エーアールビー)
ARBはオーストラリアメルボルン発のガレージブランドです。オーストラリア最大の4×4 Accessoriesの製造および販売業者で、米国にオフィスを置き、世界80か国以上にネットワークを持つ国際的なブランドとなっています。日本でもランクル、JEEPなどのオフロードカスタムパーツの販売が有名です。スワッグテント以外にルーフテント、サイドオーニングなども販売しています。
スカイドームダブルスワッグテント
ARBからは『スカイドームスワッグテント』というスワッグテントが販売されています。サイズが、『シングル』と『ダブル』の2サイズで販売されています。この記事ではダブルサイズでの情報を記載していきます。
製品情報
サイズ:2150mm(L)x1400mm(W)x850mm(H)
重さ:10.5kg
生地:500gsm防水 腐敗防止キャンバス
ボトム生地:PVC
マットレス:75mm高密度コルゲートフォームマットレス※取り外して洗うことが可能
その他:別売りのスワッグバックが販売中。バックは防水性能が高く車のルーフに積載してもテント自体を風雨から防ぐことが可能


3.KINGS(キングス)
オーストラリアで生まれたブランドのアドベンチャーキングス(Adventure Kings)。最近KINGSのルーフテントをよくSNSで見かけるようになりました。キャンプギア、ルーフトップテントだけではなく、電動工具、ソーラーパネル、フリーザー、カー用品を幅広く取り扱っているブランドです。
KINGSのホームページも併せてご確認ください。たくさんのアウトドア製品を取り扱っていることがわかります。
Kings Deluxe Escape Single Swag
アドベンチャーキングスのスワッグテントもホームページを確認していただければわかる通りいくつかモデルがあります。今回製品情報として掲載している『エスケープシングルスワッグ』の他にもカラーがピンクのものや『ビックダディ』という大きいサイズのものもあります。キングスの注意点としては収納バックは別売りなので、本体とは別に費用がかかります。
製品情報
サイズ:2100mm(L)x900mm(W)x800mm(H)
重さ:9.5kg
生地:400gsmリップストップキャンバス
ボトム生地:PVC
マットレス:50mm高密度フォームマットレス
その他:バックは別売り
4.Kodiak Canvas(コディアックキャンバス)
コディアックキャンバスといえばこちらのコットンテントを見たことがある方は多いと思います。日本で有名なのはおしゃれテントとしてのこちらの『Flex-Bow』というコットンテントだと思いますが、スワッグテントも製品として出していますので是非知っていただきたいと思います。
コディアックキャンバス自体は米国に拠点を設けているアウトドアブランドです。日本でも正式な総代理店のサイトもありますので、スワッグテントとしても購入しやすい状況となっていると思います。


スワッグキャンバステント Bivy

下に商品リンクを掲載しておりますが、総代理店のサイトからの購入ですとBivyのスワッグテントは2022年11月現在34,800円で販売していますので興味のある方はこちらのリンクをご覧ください。こちらは今まで紹介していた生地とは異なるハイドラシールドコットンという素材になっています。こちらの素材がどの程度の性能なのか気になるところです。マットの厚さについてはデータを見つけることができませんでした。
製品情報
サイズ:207cm(L)x89cm(W)x70cm(H)
重さ:約8.0kg
生地:Hydra-shieldコットン100%
ボトム生地:ポリエステル強化ビニール
マットレス:ウレタンフォームマットレス
その他:収納サイズ 長さ:89cm 直径: 30cm

まとめ
スワッグテントは海外で製造販売しているものを購入するしかありません。
海外から直接輸入することも不可能ではないですが、日本に代理店があるブランドの方が購入しやすいと思います。日本で代理店がある『DARCHE』『KODIAK CANVAS』がオンラインショップから購入することができます。『ARB』『KINGS』に関しても専門店や、楽天などのショップにて購入することができます。
いずれにしてもスワッグテントはまだまだ使用する人が少なく、オートキャンプ、おしゃれキャンプなどがメジャーな日本ではまだまだ浸透しているとはいえないジャンルですが、きっと今後さらに注目される世界だと思いますので、ぜひ興味のある方は購入し使っていただきたいと思います。