キャンプ道具

コスパ抜群 多様な使用方法ができる寝袋『もっちり温』CAMDOORレビュー

お手頃な価格で高品質な商品を提供、使いやすさ、品質にこだわりぬいた製品展開を行なっているCAMDOOR。今回はそんなCAMDOORさんの製品の中でもつつまれるような暖かさが特徴の『もっちり温』を使用してみました。低価格製品も増えている寝袋業界、はたしてCAMDOORさんの寝袋の実力はいかがなものでしょうか。今回は真冬のキャンプを通して実際に使用した感想を正直にレビューしていきたいと思います。

引用:CAMDOORホームページより

2024年12月30日から2025年1月6日まで30%オフ クーポンコード『ONDHQZLV』

販売リンクはこちら

製品概要

ブランド名『CAMDOOR』

製品名『もっちり温』

優れる素材400tナイロン

人と環境に優しいアーティフィシルダウン

一体化収納

通気性が良い、オールシーズン仕様

洗濯機で丸洗いOK

ポケット付き

価格

『もっちり温のお値段はホームページでの価格として

1800gで定価7,230円。

2200gで8,338円。

3000gで10,945円表示となっておりますが、私が確認した2024年12月時点でそれぞれ2000円ほど割引されているようです。

CAMDOORとは(ホームページより抜粋)

CAMDOOR
運営統括責任者: 呉 尚志

所在地:〒332-0004 
埼玉県川口市領家5-3F-1(ナオシ国際株式会社)

寝袋全景
写真は『もっちり温』ベージュ:1800g

製品仕様

表面生地

400T ナイロン

内生地

ボリエステル 100%

中綿

アーティフィシャルダウン 100%

サイズ

展開時:(約)220×85×50cm
収納時:(約)60×30cm

重量

(約)1800g/2200g

カラー展開5色(ネイビー、ベージュ、ブラック、ダークブラウン、アーミーグリーン)

製品特徴全4ポイント(メーカーでの推しポイント)

CAMDOORホームページでの製品の推しポイントをそのまま掲載してみます

優れる素材&暖かさ

寝袋の表面はナイロン生地で作られています 、飲み物や水をこぼしても紙で軽く拭いて、ダウンジャケットに使われるマットな見た目の生地で高級感があります。
中綿は防寒性が優れて、湿気に強い高品質アーティフィシャルダウンを採用して、中綿は空気を含むので柔らかく、暖かさを保ちます。
空気層が断熱効果を発揮通常のポリエステルよりも繊維が極細のため、繊維同士がフワフワの状態で絡まり、それによってできた空間に空気を閉じ込めて「動かない空気層」にすることで、温かさを持続することを実現しました。

→コスパのよい寝袋は数多く出ていますが、この寝袋の他の寝袋との差はおそらく『アーティフィシャルダウン』という人工ダウン素材にあると思われます。アーティフィシャルダウンはおそらく化学繊維で作られた素材で、他のブランドさんでは『Field SAHARA』さんが多くの製品を販売しているようです。ダウンの天然素材に比べてメリットもデメリットも様々ありますが、結局は値段と性能のバランスが重要なのだと思います。1万円を切る価格はかなり魅力的です。この価格でどのくらい実際暖かいのかが大切だと思います。

人と環境に優しいアーティフィシャルダウン

新素材「アーティフィシャルダウン」とは人工的に開発された「ダウン」の様な素材当ブランド「人エダウン」素材を完成させました!
「できるだけ環境に負担をかけない選択」100%アニマルフリー動物愛護の観点から、ダウンの良さはそのままに。
これまで培ってきた経験と高い技術で環境に配慮した、地球に優しい寝袋が誕生しました。
進化する人工ダウン地球にも優しく、人や動物にもできるだけ負担をかけない取り組みを目指しています。
アーティフィシャルダウンのデメリットを超微細マイクロファイバー構造にすることで、ダウンに勝るとも劣らない温かさを実現。
★羽毛のような保温性と軽さを実現。寝袋 コンパクトアーティフィシャルダウンは中空綿より暖かいです。

→完成させたと書いてある点では『Field SAHARA』さんとの関連もあるのかなと思う記載内容です。ホームページ上では製造国などの情報がないので詳細はわかりません。ネットの情報では中国産と書いてあるような。

様々な用途

北欧デザイン」表面生地は、ダウンジャケットに使われるマットな見た目の生地で高級感があります。
寝袋の表面はナイロン生地で作られています。ナイロンは摩擦に強く、摩擦に弱い綿などの素材に比べて、約10倍ほどの強度を誇ります。
引っ張っても破れにくく、油や海水などにも強く、カビにも強い。
収納袋と圧縮させるためのストラップが一体になったバッグ型収納袋を使用し、持ち運びが便利です。
寝袋は自宅で広げるだけでなく、マットレス、掛け布団、レジャーシート、アウトドア、登山、車内などでも使用できます。

封筒型の実用デザイン

封筒型で、内部に余分なスペースがあり、中で手足を伸ばしたり、楽に寝返りを打てますので、窮屈感が全くありません!
封筒型寝袋はマミー型に比べ中が広く、圧迫感がないので、布団のようにゆったり眠れます。布団のような心地良さ ゆったり暖かい。
ひざを自由に曲げることもでき、寝返りもできます!ジッパーを開けた後、封筒型寝袋はキルトとして使用できます。

実際にキャンプで使用してみた正直な感想

素材はナイロンですが、ブランケットが中にある為気持ちが良い

本当に暖かいのか

兎にも角にも寝袋に求められているのは就寝時の保温力。暖かく快適に睡眠が取れるかどうかが最重要ポイントだと思います。

元々の性能に違いはありますが、私が使用してきた寝袋はNANGオーロラライト900DX(快適温度-10℃)、カリンシアDEFFENCE4(快適温度-8℃)、snowpeakオフトン(下限温度5℃)コールマン封筒型C5(快適温度5℃以上)等です。過去にも様々寝袋を使用していますのである程度比較ができるかと思います。

今回の『もっちり温』天然のダウンではなくアーテフィシャルダウン。それぞれg数で下限温度が異なります。今回使用した1800gでカタログ使用可能温度は28℃〜0℃〜-16℃となっております。

いくらアーティフィシャルダウンというものが素晴らしくてもさすがに下限温度-16℃は無理だと思いました。まず初回使用した際の夜間テント内の温度は9℃。冬場といえどまだ暖かさが残る気温。服装はインナーにメリノウールを使用したものを上下に着て、さらにパーカーとスウェットというラフな格好。

結果は

夜間たまに寒さを感じるが十分眠ることができる。でした。

なので下限-16℃はさすがに無理かと。NANGA900DXをもってしても同じ服装では-10でさえ寒くてきついと感じます。

そこまで防寒しない服装で『もっちり温1800g』は快適かやや寒くてもそこまで気にならない気温は10℃くらいかと。

それ以上寒い気温で使用する場合には服装を工夫するか、電気毛布、インナーシュラフ、湯たんぽの使用などを併用することをおすすめします。コールマンC5よりは暖かく、スノーピークオフトン、カリンシアDEFFENCE4よりは保温力が低い。という所が実際のところかと思います。

保温力はそこそこでそこまで特筆すべきではないと思うですが、この寝袋の魅力は単純な保温力だけではないと思います。次の項で説明させていただきます。

『もっちり温』の魅力は保温力だけではない

多用途に対応できる

この寝袋を使用して驚いたことは、普通の封筒型の寝袋としてだけでなく寝袋の両サイドにあるチャックを開け閉めすることで様々な使い方に対応できることです。全部広げて掛け布団、敷布団として使用することもできます。また、中にブランケット生地が入っている為、ブランケット部分を取り外すことでブランケットをポンチョの様に使用することもできます。このあたりは今まで使用した寝袋では体験できなかったものでした。

ポンチョ!?

pontyo
中のブランケット生地をポンチョ仕様へ

寝袋のインナー部分のブランケット生地部分を取り外し、両サイドのチャックを合わせることで完全なるポンチョ型へ変形。首の部分もしっかり作りこまれているだけではなく、なんとポケットまでついています。これには驚きです。

収納が素早く簡単

寝袋の足元に収納袋が接続されています

この製品を見た時に『うわ、絶対袋に入れるのが大変なやつだ』と思いました。個人的に寝袋をケースに収納する行為が嫌いです。ギューギューと押し込んで袋に入れる、ぐるぐる丸めてバンドで止めてからギューギュー入れる。これが大変だからです。

この製品も本体の大きさに比べて袋が当然小さいので大変かと思ったのですが、寝袋本体が柔らかく、丸めるだけでかなり小さくなるのであっという間に収納することができました

収納袋が寝袋本体に連結されていることもこの製品の大きな特徴で、くっついていることで収納する際に袋が逃げずに力がかけやすいのも収納を早く行える理由だと思います。

細部の作り込み

チャック
大きくしっかりとしたチャック

安い製品はどうしても細部の作り込みが甘いことが多いのですが、チャックもしっかり大きめで頑丈な作りをしていました。さすがにNANGAのような巻き込み防止機能のある大型チャックではありませんでしたが十分にしっかりとしたチャックとなっていました。この辺りも安心させてくれます。

少し裁縫は荒めか

驚いた細部のポイントとして、マジックテープがあるのですが、これがかなり接着力があり強力です。これはよい面でもあるのですが強力すぎてマジックテープの両面を手できちんと把持しないと生地からマジックテープ部分が剥がれてしまうのではないかと思ったほどです。

総評

結論。買いかどうか。買いだと思います。

化繊のダウンを使用した寝袋ということで正直そこまで期待していませんでしたが、とても素晴らしい製品です。

価格から考えた時に十分な保温力、デザイン、コンパクトさ。最近はローコストで質のよい寝袋が多く販売されまいます、こちらも海外の製品かと思われますが、商品としてとても満足できるものとなっています。今回は1800gの製品で一番コンパクトなモデルでしたが、他のものも欲しいと感じさせてくれるものでした。色展開も多く、様々なスタイルのキャンパーさんにも合わせやすいものだと思います。

CAMDOORさんからは他にもコット、寝袋等の製品が販売されていますので、そちらも気になるところです。

-キャンプ道具
-,