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冬のキャンプ デビュー 虎の巻

低予算で寒さ対策

Wintercampa

冬キャンしたいけど色々装備品を増やさなければいけない、いろいろ準備にお金がかかるなぁと思っていませんか?

お金をかけずに、または最低限の予算(おおむね1万円以内)の道具を用意して冬キャンの寒さ対策してみませんか? そして冬キャンプデビューをしてみましょう!

本題に入る前に、冬にキャンプをするメリットを少しお伝えします。

冬キャンプのオススメ要素は

①比較的キャンプ場が空いている

②虫が少ない

③冬ならではの景色・料理が楽しめるという

以上が冬キャンの醍醐味の3大要素だと思っています。個人的には②の理由が一番大きいですw 虫の見た目とかそうゆうことじゃなく、痒い痛い、命に係わる被害を与えてくるあいつらを気にせずにキャンプができるというのは大きいです。ちなみに冬は食材も傷みにくいですし、冷蔵庫、クーラーボックスいらないくらいですw

①の理由は最近では要素としては弱くなってきました。冬キャンが人気になってきていますので、割と冬でも混んでいるところは混んでいます。③については言わずもがな、冬の寒い中、暑い鍋、熱燗など寒いがゆえにおいしく感じる食べ物を楽しむのは最高です!

 また冬は空気が澄んでいるので、普段より自然の景色がとても綺麗に感じます。雪の中でのキャンプもとても神秘的です。

 冬キャンプの注意点

 もし冬の寒さ対策が不十分なままキャンプをしてしまうととても痛い目にあいます。キャンプが嫌いになるレベルです。さらには命の危険にもつながることもあります。

特に寒さで夜にぐっすり眠れないなんてことになれば、帰り道の運転にも影響が及ぶので大変危険ですし、とんでもない疲労感に襲われます。危険です。

しかし、恐れることはありません。今自宅にあるものを利用して冬キャンプの対策をすることができます。また低価格の物を追加するだけで、冬のキャンプの快適性が格段に向上しますのでそういった準備をして、ぜひ冬のキャンプを楽しんでいただけるたらと思います。それでは本題に入りたいと思います。

キャンプ道具チェックリストはこちらから→https://pon-camp.com/2022/01/22/campsetlist/

なんと言っても服装

Huku

当たり前ですが日中・夜間においての最大の寒さ対策は服装です。服を着て寒くなければその他の寒さ対策は必要ないことになります。

手っ取り早く寒さ対策ができる方法は重ね着です。ただし、正しい方法で重ね着をしなければ効果がでないばかりか逆効果となりかねません。さらには動きづらくなります。

まず一番手頃で効果の高い服装の工夫ですが、もう定番中の定番!ヒートテック!極暖を使用しよう!これはユニクロの商品ですwつまり機能性下着を活用しよう!です!これが出たのは十数年前ですが冬服界の革命でしたよねw

機能性下着をうまく活用するためには機能性下着の特徴を理解する必要があります。機能性下着は汗などの水分を熱に変え発熱する構造となっています。よって肌に触れて汗や水蒸気を吸わないと効果を発揮しません。肌着を綿などの素材にし、その上に装着すると効果がなくなりますのでご注意下さい。

この機能性下着をベースとして、その発熱した温度を逃がさないことがポイントとなります。重ね着は意外と奥が深く、ベース、ミドル、アウターなどそれぞれの役割を考え空気と温度と風などを考える必要がありますが、そのあたりは冬、洋服で検索すると細かい解説がいくらでも出てきますので参考にして下さい。

体温、機能性下着から発した暖かい熱を外に逃がさない、その役割の代表的なものがダウンです。ダウンは外気からの寒さを遮断すると同時に内側の熱を逃さないため暖かいのです。今では安価なダウンも販売されていますので、これらをうまく使いましょう。最近ではミドル、つまりアウターの下に着るダウン、ダウンベストなども安価に購入できますのでこれらをうまく使いましょう!

何度もいいますが ポイントは内側の熱を逃がさず、外側からの冷気の遮断が重要です。

さらに寒さ対策の強烈な敵は風の存在です。風が吹いているのであればさらに熱を奪っていきます。セーターなど、風を通してしまうものはその服の保温性を全く無駄なものにしてしましまいますのでウインドブレーカーなどの風を通さないものを羽織る必要があります。

末端の冷えを防ごう

体幹が温かくても、手先や指先、足先が冷えると辛いですよね。体の先に行けば行くほど、細かい血管が張り巡らされていて、体表、つまり血管が体の表面を走っているので外気に触れやすくなります。ですので体の先端を外気から守るものを身につけましょう。

これらのものを全て防寒用に変えてみましょう。それぞれはコンビニでも安く売っている現代、そこまで高い金額ではないので防寒になっていない部分は全て防寒のものにしましょう。

耳に関しても耳当てなどをつけたり、フード付きの洋服で外気が触れないようにすることもポイントです。

ホッカイロ

 下着などの服の上からホッカイロを貼ることも寒さをしのぐ方法の一つです。その際は、大きな血管が流れている体の上に貼り付けて温めることをおすすめします。具体的には、鼠径部といわれる足の付け根の部分です。

脇の下や首にも太い血管が流れていますが、動きの妨げになるので、ホッカイロを貼れない代わりにネックウォーマーを使用するとよいと思います。太い血管が流れている部分を温めると温めた血液が全身を回りますのでこうした部分を積極的に温めましょう!とにかく足の付け根のそれぞれ左右にホッカイロを貼ると暖かい血液が全身を回る効果が非常に高いのでオススメです。ただし低温火傷にならないように注意してください。

寝袋の工夫

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睡眠はとても重要なポイントです。高価な寝袋を買えば問題ないと思いますが、すぐに準備できない場合には、家にある布団類を持参することで対処をします。※屋外に家の布団を持っていくことに抵抗のある場合もあるとおもいますが、テントのインナーを十分に清掃しておけば問題ないと思います。

だいたい車に布団なんて嵩張るもの持っていけないよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、これは圧縮袋などを利用することである程度は解決することができます。

羽毛布団などは圧縮しないと嵩張りますが、毛布についてはそこまで嵩張らないので、荷物を積み込む最後に車に押し込むとよいと思います。

ちなみに普段使用している夏掛け用の寝袋しかない方は、封筒型の寝袋の場合は毛布を寝袋にいれることも効果があります、また寝袋を毛布で包むことでも保温効果が高まります。また、寝袋専用のインナーなんかも利用すると夏用寝袋でも保温性があがりますのでおすすめです。寝袋が汚れないようにする効果もあります。

布団をもっていくときの注意点ですが、雨の日雪の日などの場合、小さい子連れキャンプでの布団の持ち込みは布団が汚れるリスクが高いので覚悟が必要ですwそもそも冬キャンプの経験の浅いとき、子供連れのときは雨であるならばキャンプを中止した方が無難かと思います。

ちなみに寝袋も大事ですがその下に敷くマットも非常に重要です。地面は意外と冷たく、体を芯から冷やす原因となります。地面からの冷気をマットによって完全に遮断することが大切です。R値という断熱性を数値で表しているものも参考に購入するマットを考えてみてください。もしなければ可能な限り地面からの距離をとるよう工夫するとよいと思ます。この後記述する電気カーペットも有効です。

電気カーペット最強説

 サイトが電源付のサイトの場合は電気カーペット(毛布)を持ち込むこむことで、日中も夜間もかなり快適に過ごすことができます。まずキャンプにおいて初心者の場合、冬にキャンプをするときは確実に電源サイトを選ぶことをおすすめします。電源サイトを通常サイトより1000円~3000円ほど値段があがりますが、この値段で寒さが凌げるなら使わない手はありません。しかし最近は冬キャンプが人気があるため、電源サイトの予約が難しくなっています。

 電源サイトがない場合、電気カーペット(毛布)はポータブル電源を使用して使用しますが、結構電力を消費するので、電源サイトがおすすめです。ポータブル電源の使用電力については別記事で解説できればと考えています。

冷気は足元にたまります。よって電気カーペット(毛布)があるだけで、足元の空気が温まり、その上で過ごすことで体を温めることができます。

電気カーペット(毛布)と書きましたが、電気毛布、電気カーペット、もしくは敷いても掛けてもどちらでも使用できるタイプがありますので、使用方法によって購入するものを選んでください。いやほんと、電気カーペット(毛布)は冬のヒーロー的存在です。国産の電気カーペット(毛布)でも1万円以下で購入できるものも多いです。

石油ストーブ

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ガスストーブ、薪ストーブ、石油ストーブといろいろありますが、一番手軽で効果も高く、安価なのは石油ストーブかと思います。

石油ストーブは換気が十分に行えること、十分な広さのテントであること、子供がいる場合はストーブが危険と認識できる年齢から使用するという安全に使用できるなどの条件がクリアできる場合に使用することがよいと思います。

石油ストーブもいろいろありますが、昔からある箱型の石油ストーブであれば1万円以下で購入できますし、箱型でなくても中国製のものなど安価なものが販売されています。

石油ストーブは灯油を燃料に使うため、燃料の管理なども必要ですが、家で使用しているように使用ができ、かつテント内全体を温めてくれるので、これ一つあれば十分に寒さ対策ができます。お金に余裕があるのであればストーブファンというストーブの上に置いて熱の力でファンを回す道具を使うことでテント全体に温かい空気を送り込めるので効率が上がりおすすめです。ストーブの種類によっては冬キャンプでも半袖で過ごせるくらい熱量の大きいものもあります。

湯たんぽ

 就寝時に布団や寝袋に入れて使用します。

 物も安い上に中にお湯を入れるだけというコスパのよさ、ですが効果がむちゃくちゃ高いおすすめの器具です。これがあるだけで一晩中ぽかぽかとぐっすり眠ることができます。ただしこれも火傷、低温火傷に注意してください。特に肌の弱い方、肌に疾患のあるかたは注意が必要です。

テントの工夫

Tent サーカス

テントは外からの気温、風を遮断することで保温性を高めます。テントは下からの空気、隙間から入る冷たい空気がテント内の温度を下げます。テント下部にスカートがあるタイプのテントであればスカートを石などで押さえ冷たい空気の侵入を防ぎましょう。

 テントを密閉することはテント温度を下げない役割をしますが、テント内でストーブや、バーナーなどの火器を使用するときは注意が必要です。一酸化炭素中毒で命を落としかねませんので、換気は最低限しつつ、一酸化炭素チェッカーなどを購入して、常にテント内の一酸化炭素濃度をモニタリングしてください。

焚き火

Takibi

焚き火は古来から愛されてきた防寒の方法の一つです。焚き火の近くにいるだけで赤外線の効果と火の熱で体を十分に温めることができます。リフレクターという反射板を用いることで焚き火の熱をより効果的に反射させ効果を増大させます。私も最近反射板を使いましたがとても暖かいのでおすすめです。焚き火はその香り、熱、見た目、音など癒される要素もありますので防寒に加えてキャンプを盛り上げる効果もあります。そもそもキャンプで何が楽しいか!焚火ですよね!!w

まとめ

 洋服の効果的な重ね着、ストーブや電気カーペット(毛布)、テントの工夫、焚き火によって冬のキャンプでも十分に寒さに対応することができます。特に気温が氷点下にいかない場合には上記の内容で十分快適なキャンプをすることができます。 まずは気温の高めなキャンプ場で上記の対策をためしてみて自分なりの温度感覚を養い、経験をつみ、氷点下や、雪中キャンプにチャレンジしていただけたらと思います。

 ぜひ冬の最高なキャンプを経験していただきたいと思います。くれぐれも火の取り扱い、一酸化炭素濃度などには消をつけ安全第一で楽しんでいただけたらと思います。

 みなさんの素敵なキャンプライフの助けに少しでもなれれば幸いです。長文に付き合っていただきありがとうございます。

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