camping style キャンプについて

オーバーランドスタイルキャンプ 新しいキャンプのカタチ

オーバーランドって何?

オフロード仕様の車で長距離を移動しながらの冒険旅行!!!

OVERLAND風景写真

アメリカを中心に今でも流行している長距離旅行のスタイルです。長距離旅行のスタイルですが、最近になり日本でもこの言葉がよく聞かれるようになってきました。今回の記事はそのオーバーランドについて詳しく解説していきたいと思っています。私の現時点での知識の中での説明ですのでご了承ください。

まず海外でのオーバーランドの説明で、後半日本でのオーバーランドスタイルについて説明します。

海外でのオーバーランド

WRANGLER

オーバーランド=冒険旅行

 日本でのキャンプが、屋外での最低限の道具を使用しながら車中やテントで宿泊、生活することをいうのに対し、オーバーランドは長距離を移動しながらその道中で車中、車上で宿泊するスタイルのことを言います。

 ここまでの説明ですと、だったらオーバーランドはキャンピングカーとかバンライフスタイルと同じじゃないかと思うかもしれません。長距離で移動しながら宿泊すること自体は同じです。しかし決定的な違いは、未舗装、苛酷な道をも対応するスタイルという部分です。つまり道なき道を冒険旅行するという表現が一番しっくりくるかと思います。

車が命綱

Overlander

苛酷な道での長距離旅行ですので車が命綱です。基本的にオフロードに対応でき、車内及び車両にその苛酷な道と旅に対応できる装備を搭載、積載していることが重要となります。

オーバーランドに必要な装備

 車=泥、砂、雪、岩、斜面、水などの地形に対応できる車が必要です。4駆であることは必須になると思います。代表的な車ですとタンドラ、フォーランナー、タコマ、ジープラングラー、グラディエータ―、ランドクルーザー、ディフェンダー、パスポートなどがあります。

 車内、車外の装備

キャンプ専用車両

水、食料、電気、燃料を車両に十分に積載している必要があります。それぞれの量は移動する距離にもよります。食料は痛まないように車内の冷蔵庫、海外ではフリッジフリーザーと呼びますがそこに入れておきます。水もタンクを積載しその中に貯蔵します。数日間車の中の物だけで生活しますので余裕を持った備蓄を用意する必要があります。

電気はソーラーパネルからの給電、車両からの給電、そしてポータブルバッテリーを使用します。

燃料

 日本では法律的に不可能ですが、ガソリンを積載することは必須です。食材を調理するのに必要なガス類です。どうやらアメリカではプロパンガスを使用するみたいですね。

車の知識、工具を使用するスキル、

 長距離を移動し、苛酷な道を走破するオーバーランドにとって車の故障は想定内です。パンク、オーバーヒート、各種パーツの破損など、なにが起こるかわかりません。ですので自分の車についての知識をもち、故障を想定して準備をし、その場で最低限修理できるスキルと知識が必要となります。またそれに使う工具の使い方も知っていなければなりません。ちなみに私はそこまでまだ詳しくありませんw

テント

ポーランド軍幕

海外ではオーバーランドというとルーフトップテントという車の屋根の上にテントをつけそこで宿泊するイメージが強いと思います。なぜならルーフトップテントは撤収、設営が容易ですので、長距離を旅しながら適度なスペースに設営が可能になるのでとても適しているからです。またスワッグテントというテントも使用することがあるそうです。こちらは日本でも販売されていますが、まだあまり日本では使用している人を見かけません。

 オーニングを展開し、その下にスワッグテントのスタイルも日本でのカンガルースタイルのようにかっこいいなと思っています。

 

アメリカなどの土地でのオーバーランドは長距離といってもそのレベルが日本と桁違いです。これらの説明した装備は日本でのキャンプ、車を使った旅やキャンプに必要かと言われるとまったく必要はないですし、そもそも日本国内では環境的に不可能です。日本の国土のほとんどは私有地ですし、ちょっと車を走らせればガソリンスタンドはありますし、コンビニなんて星の数ほどあります(それは言い過ぎ)

参考までに私が好んで見ている海外のオーバーランドのyoutubeを開催してておきますので参考にしたください。

日本でのオーバーランド

ROOFTENT

これまで説明した海外のオーバーランドを日本で楽しむことができるか。私自身海外のオーバーランドスタイルに憧れていますが、そもそもそんな自由で広大な土地が日本にはない。ほとんどが私有地で好き勝手にすると怒られます。私有地での野営は許可が必要です。

そんな中で日本でオーバーランドをするためには、近いことを楽しむためにはどうしたらよいのでしょうか。

それは日本なりのオーバーランドスタイルを作ればよいと思っています。

日本でのオーバーランドスタイルの楽しみ方 ライトなオーバーランド

NIGHTOVERLAND

すでに日本ではオーバーランドスタイルとして車をカスタムしている人が増えてきました。またイベントでもオーバーランドジャパンというものを開催している方々もいます、私も参加させていただきました。

その方々の話を聞きますと、日本でのキャンプスタイルにオーバーランドスタイルの車を使って楽しんでいるんと言っていました。

純粋にオーバーランドスタイルがかっこいいですし、そのスタイルにすることでオートキャンプとはまた違った楽しみ方ができるという点が魅力であり、今後も新しいキャンプのスタイルとしてオーバーランドスタイルがもっと流行するのではないかと思います。

実際に日本でのオーバーランドを日本のキャンプスタイルと融合させてみた

Overland橋

基本的に日本でキャンプはキャンプ場でテントを設営し、ギアを並べ、焚火と料理を楽しむということをスタンダートだとすると。

オーバーランド要素を融合すると、移動自体を楽しみつつ、自然豊かなキャンプ場もしくは許可がある野営地をベース地とし、広げるキャンプ道具は最低限、そしてそのキャンプ地の自然を楽しむことに時間を使う。というスタイルだと個人的には考えています。

私自身日本でのオーバーランドスタイルを模索しつつ、基本的にキャンプ場で再現することと、野営地での再現を実施しています。現時点でのPONSUKEのオーバーランダー仕様の装備紹介はこちら↓

ポンスケ的日本のオーバーランドのポイント

①オーニングとルーフテント

スタイルとしてはこれが理想だと思います。ただ一人であれば、ルーフテントよりも、ソロ用の小さいテントを設営する方が早いかもしれません。

テントに関しては完全に好みでよいと思います車にルーフテントが積んであるからオーバーランドスタイルなわけではなく、目的が長距離の冒険旅行だったがためにそこに対して便利なのがルーフテントです。その為日本での長距離冒険旅行に関してはルーフテントでなくても良いと思います。た、だ、し、ルーフテントやオーニングが積んであると、わかる人にはわかるため、オーバーランドっぽくてかっこいい!!ってなります♪実際オーニングがあればタープは要りませんし、ルーフテントがあればわざわざ嵩張るテントを車内に置かなくて良いため他のキャンプ道具を車内に積載することができます。

②車の装備品

オーバーランダー達

海外のオーバーランドで使うようなガソリンの携帯なんかは法律でできませんが、未舗装路でのスタックした際のレスキュー物品や、車にウインチと呼ばれる牽引装置なんかはいざという時に頼りになると思います。また車載冷蔵庫なんかは、車に積んでいるだけで、クーラーボックスが必要ないのであるととても便利です。ちなみに私も容量は小さいですが冷蔵庫を積んでいます。

冷蔵庫を積むと必要なのがポータブル電源ですが、これもある無いとでは大きく変わります。車に積んでいるだけで、冷蔵庫はもちろんのこと、暖房器具や携帯電話の充電、その他機械類の充電にも使えますので重宝します。

また装備品として車が故障した時の最低限の工具も積んでいた方が良いでしょう。

水ですが、水のタンクが車に積載されていると便利ですが、無い場合は車の席の隙間に無理やり水のペットボトルを積むと良いと思います。いざという時の防災備蓄としても機能すると思います。

③道具はあまり並べない

設営撤収の早さに重点を置くので、車から降ろす荷物は椅子とテーブル、そして焚火道具一式にします。

道具を最小限にする分、目的地についてからその場所にある自然を満喫したり、アクティビティを満喫したり、一緒にキャンプをしている友人たちとのトークに花をさかせましょう。

何か車の道具を外に持ち込んだ場合は速やかにこまめに回収することをオススメします。これはどのキャンプスタイルでもおなしです。

④道中の自然を満喫する

 可能であれば林道が一番雰囲気が出てかつ車の性能を楽しめるのでオススメですが、それができなくても下道を通りながら、目的地途中の自然を満喫するのがよいと思います。海外のオーバーランダー達は電波がない道を無線を使いながら進んでいきますが、日本だと電波がある場合がほとんどですので、ライン通話などで話しながら旅をするのもおもしろいと思います。ここも可能であれば、無線機を装備して使ってみたいですよね。

Wrangler

まとめ

海外でメジャーなこのオーバーランドですが、日本ではまだまだ浸透していません。それは日本の国土がオーバーランドに向いていないからだと思います。

しかし海外のオーバーランドスタイルの中でも日本のキャンプシーンで使えるアイディアが沢山あります。キャンプ場で単に座ってくつろぐだけがキャンプではなく本来自然を楽しむものですので、キャンプ地についてキャンプギアを並べるのではなく、キャンプ行為そのものを純粋に楽しんでいただけたら思っています。

どんなスタイルであれ、キャンプはとても楽しいものですが、ぜひこのオーバーランドスタイルをいろんな方々に広めていってほしいです。また普段とは違った楽しみ方が味わえると思います。

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