

波の音を背景に海鮮を味わい尽くすキャンプ場

RECAMPとは
◆RECAMP御前崎の紹介をする前に、その運営を行なっており、最近その名前を聞く機会が増えている株式会社RECAMPについて調べてみました。
RECAMP株式会社は日本の遊休資産を活用し地域活性に貢献するキャンプ場の企画、運営をする会社(HPより抜粋)
国内18拠点でキャンプ場を運営し、北海道から九州まで9道府県で多様な事業形態で、それぞれのベースキャンプを運営しています。
今回訪問したRECAMP御前崎は元々静岡県観光協会のマリンパーク御前崎内のオートキャンプ場だったものをRECAMPさんが運営し始めRECAMP御前崎として再スタートしたといった感じだと思われます。
ちなみにRECAMP株式会社はUZDというアウトドア用品の買取と販売も行なっているようです。
そして最近よく目にするキャンプハックは株式会社スペースキーのサービスですが、スペースキーは株式会社RECAMPと合併しているそうです。なるほど、そう繋がっているのか。
RECAMP株式会社のメンバーさん達の経歴を拝見させていただきましたが、スノーピークで勤めていた方、PICAに携わっていた方、元IT企業の方、スウィートグラスの運営している会社に勤めている方々などいらっしゃるようで、なんとなくですが今回RECAMP館山を利用させていただいた際の私が感じた部分に関して、あ~だからかと良い意味で納得してしまいました。
これからのRECAMP株式会社さんのさらなる発展を期待したいと思います。どんどん素敵なキャンプ場を増やしていただきたい!楽しみにしています。今回のRECAMP御前崎を利用して他のRECAMP運営のキャンプ場も行ってみたくなりました。
RECAMP御前崎について
さて本題に移ります。今回の利用は2022年10月、台風が毎週末襲ってくる中ようやく訪れることができました。RECAMPさんの運営するキャンプ場として初めての利用がこの御前崎となりました。
キャンプ場情報
住所:〒437-1623 静岡県御前崎市港6099-1
料金:サイト代4000円~7000円+追加区画使用料
チェックイン:13:00~
チェクアウト:11:00
アーリー・レイト:共に可能 1サイト2000円(1サイト)事前予約は行なっておりません
クワイエットタイム:22:00から
予約方法:なっぷ
施設情報補足:
炊事場でお湯はでません
トイレはキャンプ場中央にあります、トイレにウォシュレットはありません
ゴミは分別で回収は無料です
受付及び管理棟は『御前崎市観光物産会館なぶら館』内です。売店もこちらにあります。2022年10月時点ラインでの事前チェックインを実施しています
主なサイト種類と特徴

オーシャンビューサイト 100m2
『海が見える唯一の区画』MAP上のE
個人的にはこのキャンプ場は海を見ながらキャンプができると勝手に思い込んでいましたが、RECAMP御前崎で海を見ながらキャンプができるのはこのサイトのみです。このサイトであればマリンパーク御前崎の海水浴場を眺めながらキャンプをすることができます。特に夕焼け時の景色が最高です。
オーシャン区画120m2
『海を感じる区画』MAP上のD
なっぷのプラン詳細にも書いてありますが、『海が見える』のではなく『海を感じることができる』サイトです。感じることができるというのは、完全に海が見えないのではなく、少しだけ見えるという部分でシーサイド区画よりも海を感じることができるサイトということになっているのだと思います。マップを見るとわかりますが、マップの左側がオーシャン区画で、右側の密集している部分がシーサイド区画系となります。
シーサイド区画100m2・120m2
『波の音を感じる区画』MAP上のA,B
マップ右側のエリアになるサイトです。サイトのサイズは2パターンあります。シーサイドという名前ですが、海は見えません。なぜならサイトは草むら?と段差?で囲まれているため見える景色は自分達の広々とした芝生達です。ですが波の音は夜間響きますので、こちらも海を感じることはできます。

シーサイド区画ダブルオートサイト200m2
『グルキャン2家族におすすめ区画』MAPのCサイト
何はともあれ広いサイトです・横9m、縦22mで200m2の面積のサイトです。この広さのサイトを持つキャンプ場は数は多くなく貴重です。関東でのグループキャンプにおすすめのサイトのキャンプ場情報は別記事も参考にしてみてください。
ちなみにこのサイトの駐車可能台数は基本2台ですが、サイトに入るのであれば3台以上も駐車可能です。実際横に3台停めましたが、9mありますので余裕でした。

ダブルオートサイトLLは電源ありなしの2パターンあります。
シーサイド区画ですので海は見えませんが海を感じることができるサイトとなっています※波の音と海風
料金が4500〜7500円に追加区画利用料4000円ですので8500円〜11500円ということだと思われます。詳細がいまいちわからないのですが同じダブルオートサイトでも基本のサイト料金が4500円から7500円という差があり、そこに4000円が加わるということみたいです。
フリーサイト 80m2
料金は3000円で2名までの利用が可能です※3名以降は追加料金となります MAX5名まで
車のサイト内への乗り入れは不可です、専用駐車場に駐車する必要があります

総評

高規格とまではいかないが、整備された綺麗な海沿いにあるキャンプ場。波の音、海風を感じながら新鮮な魚介類を満喫できるところが素晴らしい。基本的にはマリンパーク御前崎という広大な公園内にあるキャンプ場、キャンプ場周辺の遊具、海水浴場などのアクティビティも充実しており家族連れにもおすすめなキャンプ場だと思います。
良いところ
値段 安い
まず最初のおすすめポイントは料金です。昨今のキャンプ場の利用料金は高過ぎだと個人的に思っていました。しかし200m2のダブルオートサイトでも10000円いくかいかないか、そして基本的には3000円から5000円ほどで一泊できてしまいます。友人と行くのであればさらにそれを1人ずつに割ると一人あたりは1000円とか2000円で済んでしまいます。とてもコスパのよいキャンプ場だと思いました。まぁ筆者は埼玉から行きますので、距離的に遠く、結局交通費がかかるのですが、とほほ
なぶら市場
いわゆる管理棟、受付は『御前崎市観光物産会館なぶら館』で行いますが、その隣が御前崎海鮮なぶら市場という市場になっています。こちらでは新鮮な魚介類や、海産物のお土産等が販売されています。
市場ですので、新鮮な魚がたくさん並んでいます。2022年10月に訪れた際は金目鯛、サザエ、甘エビ、ホウボウ、タイ、伊勢海老※100g980円、ホタテなどなどが豊富でした。
また、御前崎といったらカツオだそうです。私もカツオを仲間と購入しキャンプ場でお刺身で食べましたが、もうそれはそれは最高でした。そして蛤1つ300円も購入、言うまでもなく最高です。
魚はまるまる1匹でも売っていますが、内臓ぬき、頭おとしなど処理をしてくださるので、キャンプ場でも利用が可能です。もちろんサクでも販売しています。
このようにRECAMP御前崎はマリンパーク御前崎として市場もありますので、受付場であるなぶら館で受付を済ませて、市場で買い出しをして海産物をゲットしてそのままキャンプ場に入ることができます。こんなキャンプ場は日本全国いったいいくつあるのでしょうか。ほとんどないと思います。このキャンプ場を利用する際には海鮮を味わい尽くすしかないと思います。
またなぶら市場内には食堂、お寿司、レストランがありここでも新鮮な海鮮などを食べることができます。アイスもあります!!

海沿い

RECAMP御前崎は海に面したキャンプ場です。海が見えるサイトは限られていますが、どこのサイトからでも歩いてすぐに海水浴場に行くことができます。朝方、夕方の空がオレンジ色になった幻想的な景色をキャンプの合間に見ることができます。
夜は爽やかな風とともに波の音がほどよい音量でキャンプ場を包み込みます。星空と波の音、海の空気のコラボを感じることができるだけでも、ここに来てよかったなと思わせてくれます。
スタッフの対応
RECAMP系列のキャンプ場はどこかおしゃれで、洗練されているイメージを持っていましたが、実際にキャンプ場で働いているスタッフの方、受付の方などどの方も親切で笑顔が素敵な方ばかりでした。予約はなっぷですが、問い合わせはRECAMPさんのホームページで行っており、メールの返信も素早くとても助かりました。
残念なところ
海が見えるサイトは一部
これに関しては思い込みで自分で調べなかったのが悪いのですが、海が常に見えるキャンプ場だと思っていました。実際は一部のサイトのみが海が常に見える位置にありますが、ほとんどのサイトからは海は見えません。ちょうどキャンプ場を木々や土手的な感じの地形になっているためサイトから見る景色はほぼ自分達と周りのキャンパーのみとなっています。
少しでも海をちらっと見る、もしくは海が土手のようなものに囲まれていない景色をサイトから見たいのであればオーシャンビュー区画か、オーシャン区画を選ぶ必要があります。
トイレは1箇所のみ

キャンプ場内のトイレはきゃんぷ 場中央に一箇所と芝生広場に一箇所となっています。場内のトイレは中央の利用が多くなりますが、MAP場の右一番奥側からなどはトイレから結構距離があります。これが地味に大変でした。
特にCサイトが一番遠くなりますので予約時にはそこを考慮した方がよいと思います。とはいっても歩いて数分で着きますのでそこまで気にならない方も多いかと思います。
サイト(キャンプ場内)の全体の雰囲気が公園の中

海が見える部分が一部とお伝えしたことと同じなのですが、キャンプ場としては自然の中でキャンプ!というよりも海に近い公園内でキャンプをしてる気分のキャンプ場かと思います。
その気分を生み出すのがキャンプ場周囲を囲む木々?草むら?と土手?で周りが囲まれているのと、サイトとサイトの仕切りがまったくないことにあると思います。キャンプ場全体にぎゅーぎゅーとテント達が並ぶ光景になります。オーシャン区画に関しては半分開放的な感じなので少し違ってくるのかもしれません。混雑してなければさらに開放的になると思われます。
実際マリンパーク御前崎という公園内のキャンプ場なので、公園内のキャンプ場という表現が正しいのかもしれませんね。
サイト内にゴミ ※たまたま
これは、もう単なる運が悪かったとも思うのでそこまで気にしていないのですが、サイトについてすぐなんか奥の草むらから異臭がするなと思ってたんですが、よくよく見ると魚の頭が落ちていてそれが腐ってたんです。その魚の周りをハエもたかっていました。たまたまなことなのですが、サイト清掃は前のお客さんが撤収したあと丁寧に確認していただけたらよいなと思いました。そもそもキャンパーがゴミをそのまま捨てていくのが一番よくないことです。
シャワーは1箇所5台
キャンプ場にサイト数は結構多いんですが、場内にトイレ、炊事場、シャワー設備はキャンプ場の中央に一箇所のみです。それほど混雑していて困ったことはなかったのですが、シャワールームが一箇所に5つだけだったのでやはりなかなか入れませんでした。時間帯を考えて利用した方がよいと思いました。ただしシャワーは無料で利用することができます。
シャワー室は公衆トイレのような縦型の簡易的な作りになっていますが、ライトがなくLEDランタンが置いてあるので暗いです。
また、換気窓がないので湯気がすごいことになります。その湯気の中着替えなければいけないので少し困りました。せめてライトは天井につけていただきたいと思います。

まとめ
海鮮を味わうことができ、海を感じるキャンプ場で尚且つコスパがよい。そしてアクティビティも楽しめるという幅広い楽しみ方のできるキャンプ場だと思います。家族でも、そして友人どうしのグルキャンとしても申し分なく素敵な思い出が作れるのではないでしょうか。
海が見える部分が一部しかなく、サイトが囲われ、隣のサイトとは遮蔽物がないなどの残念な部分はありますが、総合的にはグループ、家族で楽しむ際に最高のパフォーマンスを発揮するキャンプ場だと思います。必ずまた利用させていただきます。海開きしている際でも利用してみたいと思います。さぞかし混雑していはず